今回はギター初心者の妻アコギ「Taylor GS mini」の弦を張り替えた話。
購入してからしばらく放置気味だったのですが、昨今の出かけられないこの状況が逆にギター練習にもって来いということで、ちょっと本格的に練習しようということになりました。
目次
Taylor GS miniというギター
こちらが我が家のTaylor社製のアコースティックギター「GS mini」です。もともとTaylorにはGSというモデルのギターがあり、それを一回り小さく作ったものがGS miniです。
といっても、Baby Taylorのようにミニギターサイズではなく、あくまで小さめのアコースティックギターといった感じ。ボディーも丸っこくて小ささを感じないので、普通のアコギを弾いている感覚で弾けますが、フレット幅が少し狭めなので本当にコードを抑えやすく、大好きなギターです。(妻のですが。)
ちなみに同じモデルでもTOP材違いで何種類かありますが、うちのはマホガニー。購入時にTOP材違いのGS miniを試奏しましたが、マホガニーの温かみがある音が妻の好みということでこれにしました。
弦のテンションを下げて、もう少し弾きやすくしたい
お店で購入した状態でも非常に弾きやすい優秀なギターではあるのですが、初心者には少しだけ辛い点があります。
実はTaylor GS miniは工場出荷時に、エリクサーのミディアム弦(Elixir Phosphor Bronze NANOWEB Medium)が張られているのですが、このエリクサー弦は長持ちする反面、普通のブロンズ弦に比べて硬く指に食い込んでくる感じがあります。煌びやかな音色のTaylorサウンドには欠かせない弦ではあるのですが、今回は弾きやすさを重視した調整としてダダリオのブロンズ弦のエクストラライトゲージに交換してみることにしました。
D’Addario Extra Light Gage 85/15 BLONZE EZ900
これが今回GS miniに張ったダダリオのブロンズ弦。ライトゲージと迷ったのですが、弦のテンションの違いが顕著に現れるのではないかと期待して、エクストラライトゲージにしました。
理由はあまり深く考えずに、ダダリオは私も以前使用していたし、同じテイラーのGS mini Bassにはダダリオの弦が張られているからそんなに相性が悪くはなさそうと思った次第です。
関係ないけど、ダダリオの弦はボール部分がカラフルなのでかわいいですよね。なんだか正月飾りみたい。
せっかく弦を全部外したので、指板のクリーニングもしました。いつ買ったかも忘れてしまったレモンオイル。使用には賛否ありますが、うちのGS mniは乾燥に弱いとされるエボニーだし、そんなに頻繁に使わないならレモンオイル使う派です。
レモンオイル・オレンジオイルもいくつかのメーカーから販売されていますが、このトーラスのレモンオイルはもともと高級家具のメンテナンス用らしいので、おそらく木材を痛める成分は入っていないのではないかと思います。(あくまで個人の見解。ギターの条件は人それぞれなので使用は自己責任でどうぞ。)
弦を張り替え終わりました。この作業をするときに毎回思うのですが、新品の弦はきれいで気持ちがいいですね!(写真ではわかりにくいですね)
弾き心地と音は?
妻の感想も交えて、弦の張替で得られたメリットですが、まずエクストラライト弦にしたことで弦のテンション感が柔らかくなり指が痛くなりにくくなりました。私も久々にエクストラライトゲージの弦を弾きましたが、非常に柔らかいタッチで弾いても音がでるし、指弾きしても気持ちよく鳴ってくれるようになりました。
かといって、ピック弾きをしてもしっかりと鳴ってくれますし、結構音量が出るのでもともと張っていたエリクサーから変えて音が悪くなったという感じは一切ありません。エリクサーのギラギラした感じは抑えられましたが、逆にボディそのものの鳴りが増幅されたような感想を抱きました。マホガニーのボディとの相性が良かったのかも。
また妻曰く、Fコードが非常に押さえやすくなったそうです。実際に私が聞いてみてもちゃんと押さえられて奇麗になっていました。
よく「弦やピックに拘るのはちゃんと弾けるようになってから!」的なことを言う方がいらっしゃいますが、Fコードを弾けなくて挫折するくらいなら弦を変えるなり、ギターを調整するなり、場合によってはギターを変えるなりしていろいろ試すのは悪いことではないと思います。(もちろんちゃんと練習を続けている前提ですが。)
なかなかFコードを抑えられない初心者の方は、もともとギターに張られている弦をエクストラライトゲージの弦に変えてみるのもいいかもしれません。
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