前回の記事で書いた「Taylor GS mini」ですが、弦をダダリオのエクストラライトに変えてから、とても弾きやすくなり、妻も無事にFコードを克服したわけですが、ちょっとネックが順反り気味で、ハイフレット(12フレットとかのボディにちかいほうのフレット)を押さえようとすると、弦高が高くなってしまい押さえにくいことがわかりました。
前回、弦を張り替えた時もそう思っていたのですがTaylorはトラスロット調整工具が別売りでギターに付属されておらず、しかも我が家にあるほかのギターと違ってパイプレンチタイプなので、合う手持ちの工具が無かったのです…。
でも最近新しく練習し始めたBEATLESのBrackbirdではハイフレットを押さえるのが不可欠なので、思い切って工具を買うことにしました。
目次
Taylorのトラスロッド用レンチを検索してみると…
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ちょっと高いよ…。そこで同じ1/4インチのレンチを探すことに。いろいろ探してみると「テイラーのギターに使えた」というレビューがある商品が楽天にありました。しかも安い。
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トラスロッド用パイプレンチ WRE-I14
この値段なら失敗しても痛くないなと思い、試しにこっちを購入してみました。
Taylor GS miniのトラスロッド調整!
届いた工具がこちら。何ともシンプルです。ポパイのパイプみたいですね。
Taylorのギターは、ヘッド側にトラスロッドの先端があります。
この黒いふたを外すと…
はい、ありました。
あとは写真の通り、パイプレンチを挿し込んで回すだけです。順反りの場合はボディ側を向いて時計回りになる感じで調整できます。
ちなみに。今回購入したパイプレンチは我が家のGSminiにも使えました。ちょっとだけサイズがキツイ気がしますが、トラスロッドに対してまっすぐ挿せば大丈夫でした。同じくらいの値段の工具ではものによってはサイズが合わないものもあるようなのでご注意ください。(※個体差があるかもしれないので、心配な方は純正レンチを買ったほうが良いです。まぁすべて自己判断ですね。)
Taylor GS miniのトラスロッド調整のコツ
トラスロッドの調整は、詳しい方が目安の数値などを出してくれていたりしますが、ギターの個体差や張ってある弦の種類、または普段の弾き方によって変わってくるので、基本的に以下をチェックするようにすればよいかと思います。
①調整後に弦が張ってある状態で指板がまっすぐになっているか
レンチを回して調整しながら、反りが直って指板がまっすぐになっているかを目視で確認します。大体まっすぐになったなと思ったら、次へ。
②すべての弦を解放弦で鳴らしたときにビビらないか
ギターの弦は弾くと振動するので、鳴らさないで高さがジャストでも、鳴らすとビリビリという干渉音がすることがあります。その場合はどこかの弦がフレットに触れている可能性があるのでレンチを回してビビらないところまで戻します。
この時、再度チューニングをしなおしたうえで普段弾いている強さで弦をはじいて確認しないとあまり意味がないです。
③コードを押さえたときにビビらないか
最終的になにか演奏してみて、ビビりがないか、弾きやすくなっているかどうかをチェックします。
本来Taylorは弦高調整をネックの反りで調整しないらしい
今回はあきらかにネックが反っていたため、トラスロッドを調整することでネックの反りを直し、その結果弦高が調整できましたが、本来であればトラスロッド調整=弦高調整ではないです。例えばネックが反っていなのに弦高が高いギターの弦高調整のためにトラスロッドを回してしまうと、ネックが逆反りになってしまうことになり、弦高調整にはなりません。
なので、もし弦高調整したい場合はサドルの高さ調整も検討する必要があります。
ただし、弦高の問題はギターそれぞれの状態にもよりますし、サドルを削ることになるのである程度の技量が必要だし万が一失敗したらサドルを新調しないといけなくなります。またメーカーによっては調整方法が異なる場合もあり、Taylor社においてはサドルの高さ調整による弦高調整を推奨していない(ネックのジョイントの角度調整により行う)という話もあるので、心配な場合は使っているギターのメーカー推奨の調整方法を調べたり、信頼できる楽器店に見てもらうのが一番かなと思います。
今回はこんなところです。